木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

あまちゃん感想(7/5) 不器用な優しさと不器用な笑顔

今日のあまちゃんは,ユイに春子が全身で向き合ったシーンだったと思う。

怒るのってすごくエネルギーいる。

心配するのとか,そっと見守るとか,

周りと一緒になって噂話の対象にしているほうがずっと楽。

だけど春子は「昔の私を見ているよう」だと

「昔の自分」に対して説教をしているような形でしっかり向き合ったんだと思う。

 

思えばユイが不良になってから,しっかり向き合ってくれた大人はいたのだろうか?

お父さんもお母さんもそういう状態ではなく,

お兄ちゃんも消沈していてそれどころではない。

春子が初めて向き合ってくれた大人で

だからこそ心に響いた言葉があったんだろうと思った

東京に行ってもダサイ,アイドルとかダサイ

そうやって,自分の夢をダサイとけなすことで,なんとか諦めようとしているユイちゃん

 

春子が髪の毛染めたことが「お母さんのせいじゃないからね」と

そこに因果関係がないことを強調していたのが印象的だった。

そんなはずない,お母さんの家出が関係している。

だけど,そうであっても,ユイの人生はユイ自身が決められる

あなたの今は家族とは関係なく,あなた自身で切り開いていける

そういうメッセージだったんだと思う

 

粉チーズかけるかっていう不器用な勉さんの優しさ

涙をこぼしながら頷くユイ

不器用に,リアスの大人たちに囲まれて出した笑顔

 

その全てに,胸が打たれた