木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

幸せのあり方を押し付けるということ

女の子で旧帝国大学の医学部はもったいないと思う。女性として幸せになれるか心配。 : 鬼女速

 

女性なのに、医学部進学を目指す娘。

その娘に対して、

 

 

女の子は自宅から通う方が安心ですから

 

なれない独り暮らし、社交性のなさ等を考慮すると
家に居て大学に通いながら、
家事を身に付け結婚した方が絶対いいと思うから。

             

 ジェンダーバイアス(男女に関する固定的な観念)が強いお母さんだなぁと思います。

女性は、家事を身に着けて結婚した方が絶対いいと思うという強い信念。

 

本当の娘の適正を見てあげるのも親の務めですよ。

 

 そう言い切るお母さんに、非難轟々です。

「本当の娘の適正」がどのようなものかはわかりませんが、

発達段階の途中の子供の適性を、親で勝手に決めつけ、

その結果こういう風にするのがこの子にとって一番幸せという決めつけ

 

…それが純粋に娘のためを思ってというところからきて

娘に自分の思う幸せ観を押し付けているということへの自覚がないのが

一番危ない。

 

娘さんは、お母さんからみたら幸せになれそうもない道を選択しているのかもしれません。

だけど、娘さんはまだまだ発達段階。いろんなことを学んで体験していく中で、

適性を身に着けていくんですよ。

まだ、適性が固まっていない段階なんですよ。

だから、そういう状態の中で、しっかりと適性を確立していくためには、

自分の意向で選択するということが非常に重要です。

自分の意向だからこそ、目の前にあるいろいろな機会から積極的に学ぼうという

気持ちがあって、その結果適性が確立していくんです。

今のまま、お母様の思う通りの進路を選択したとして、娘さんが自分の適性を確立出来るか不安です。

お母様の気持ちをお伝えすることは大切だと思うんです。

ただ、そのお母さんの気持ちが娘さんにとって必ずしも一番いい選択肢とは限らない。

一番いい選択肢とは、娘さんが自分の力で選んだ選択肢です。

 

…もしお母さんに意見をお伝え出来る機会があったら上記のようにお伝えするでしょうか。

 

 

カウンセラーは、家族にかかわる際に、自分のジェンダーバイアスに気付くことが不可欠であるといわれています。

ジェンダーバイアスは本当に無意識です。

無意識だからこそ、自分の考える幸せのあり方を押し付け兼ねない。

意識的に自分がどうジェンダーについて考えているかを捉えている必要があるなぁと思いました。

このお母さんは絶対カウンセラーになれない 笑