木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

3月のライオン 10巻 感想 甘やかしきつねうどん食べたい

ヒナちゃん、おめでとう。ほんとにほんとに、おめでとう!!!

 

あかりさんのスナックVer,で魅せる女性らしさとか艶やかさと、

家の中で魅せる母性とかあたたかみとか、

そのギャップに、激しくドキドキさせられます。

「好きだと思う。わたしのことも。モモのことも、食べちゃいたいくらい好き」

そうやって、アルカイックスマイルを浮かべるあかりさん。

恋愛を飛び越えて、家族愛になってしまった時。

恋愛なんてややこくて不安定で相手の幸せをただ単に願うんじゃなくて、

自分のそばでっていう示し書きがつくような感情、それには戻れないって

あかりは分析してました。

 

…だけどね、れいちゃんは自分で言ってました。

ヒナが、自分の手の届くところに来てくれると知ってうれしかったって。

その気持ちは、家族愛より少し独占欲とカ、「自分がこの手で」守ってあげるんだって

恋愛ともとれるんじゃないかなって思います。

れいちゃんは、本当に3姉妹に対して感謝の気持ちが強くて、

いとおしむ気持ちも強くて、受験の日や入学式の日、当たり前のように迎えにきて 

一緒に登校している様子が、すごくほほえましかった。

またひとつヒナが強くなったね。受験を乗り越えることができて、お金の大切さも知って。

 

「さみしそうなところに補助線を引いてごらん」

その言葉、中学生の時にほしかった!

れいちゃんの優しい家庭教師のスタイルは素敵。

どんどん器が大きく、魅力的な男性になっていってますね。

ひなちゃんは、気づくのでしょうか。

 

あたたかさに、むねがくるしくなるような、一冊でした。

秋の夜長に。