木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

ジャパンオープン感想【村上選手の個性を生かすプロ】

 

村上選手も、悔しそうでしたね。

涙をいくつかこぼし、カメラに向かって何度も何度も謝る姿は痛々しさすら覚えました。

そんなにあやまらなくて、いいんだよ。

 

彼女の魅せたい演技は、大人っぽいクラシックなのでしょうか。

ジャンピングジャックで、思わず笑みがこぼれるようなシニアデビューを果たした翌年から「大人っぽさ」のプロと常にTVでは評されている気がします。

クラシック以外の様々なジャンルの曲のほうが、彼女らしさを惹きたてる気がするんですよね。

 

フィギュアってジャンルは、選手の持つ個性とかパーソナリティとか魅力が曲とマッチしたときに、一番芸術的になると考えています。

勿論、幅をつけるために自分らしくない曲に果敢に挑んでいる選手も多く、結果として選手の引き出しが増えていくのを見て、すごいなーと思ったり。

ただ、今期のようなオリンピックシーズンは、幅を増やすことより今持っている幅の中で一番魅力的なものを持ってくるのがいいのではないかと感じています。

 

織田選手とか、そこらへんがうまいなーと思います。

バンクーバーチャップリンにせよ、今期のウィリアムテル序曲の後半部分のコレオシークエンスにせよ、お客さんがつい笑顔になり、楽しんで見れるような振り付けは、彼の個性があって初めて生きてくるようなものだと考えています。

村上選手のはじけるような躍動感、スピンの正確さや、リズム感覚が良い所は、クラシックよりもミュージカル、ヒップホップなどで活きるのではないでしょうか。

と思って、今年の曲を調べたところ映画音楽なのか!

 

はじけるような笑顔の村上選手が見たいです。

落ち着いたプロは、きっと今から出来るけど

フレッシュな元気な演技は、今が一番よくみせれるような気がします。