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木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

親の離婚を前にして、女子大学院生が考えたこと

父が浮気してたのが母にバレて、母が離婚を望んでいるという

文章にすればたった1行になる。

陳腐で、ありふれて、どこにでもある話。

 

それでも、当事者としたらとんでもない激変だった。

まずその事実を聞いた時に、私は泣いて泣いて泣いた。

三日三晩泣いた。涙が止まらなかった。

 

自分にとっては不動だと考えていた家族で、両親が、

ただの不安定な一人の女性と男性がかろうじてつながっていただけだという

事実は、私の根底が揺るがされた。

自分を形作った枠組みが、帰る場所が、なくなってしまうようなそんな気持ちから

途方もない、迷子の子供が泣いているように、泣き続けた。

私はずっとずっと続いていくものだと思っていた。

自分の軸というか寄る辺というか、普段は当たり前すぎて意識しなかったものが

消えてしまうということに、ショックを受けた。

 

どうしようもなくなって、帰省した。

まだ壊れていないうちに一度帰りたかった。

もう二度とみんなでご飯食べたり団らんしたり出来ないなら、

最後に一度味わいたかった。

実家では母と少し話した。「私の重い決断を受け容れてくれて有難う」

そういってくれたけれど、実際全然受け容れられなかったけど、

母の我慢と父の偽りの元家族を続けていくのが難しいんだっていう事実が理解できて

そこでもまた、泣いた。

離婚なんてやめてずっといてって言えなかった。

母の幸せを心から祈るから。我慢して欲しくないと願うから。

 

思春期だったらもっとわかりやすかったのかなーって思う。

浮気をした父を憎み、母がかわいそうだと大いに同情する。

…だけど、もうとうに思春期も成人期前期も過ぎ、人間の弱さとか愚かさとか知っちゃうと、必ずしも父を憎み切れなかった。

 

気持ちが不安定になった自分を感じて、このままじゃいけないと思い、指導教員に相談しに行った。

結果として、君は君の人生があるからやるべきことをやろうって言われて、

ほんの20分で修論の分析へと移行した。

先生の仰ることは正論だと感じたが、気持ちが全くついていかなかった。

 

自分にとって何が一番大切か、何を大切にしたいかいろいろ考えた。

その結果、家族の時間と、それから春からちゃんとした心理状態で働くことだという結論に至った。

春までの時間で、優先的にしなきゃいけないのは、自分の気持ちにしっかり向き合って、辛さとか悲しさとか切なさとか怒りとか、今回のところで生じたいろんなネガティブな気持ちをちゃんと感じること。

そうして、気持ちの整理をすることだなぁと思った。

沢山の文学作品とか映画とか、音楽とか、後は大好きな人とか、いろんなものの力を借りて、それで、精神状態を立て直すことを大切にしたいと願った。

 

そりゃぁ、私の人生だよ。だけどね、家族って家族の人生がそれぞれ重なり合っているものだと思うの。

だから、両親の大きな変化は、わたしのこともぐらぐらさせた。

それによって、私はぐらぐらする気持ちをなんとか春までにしっかりさせたいなって願った。

後3か月あることに、心から感謝した。