ゼログラビティを観ました。
荘厳さ…かな、一言でいうならば。
邦題のゼログラビティに関して賛否両論ですが、
確かに映画の序章を見る限りはゼログラビティなんじゃないかなぁと思うんですけれど
映画を最後まで見終わると、グラビティなんだなぁって思うんですよね。
見た方はおそらく、共感していただけると思うんですけれど。
宇宙ってどんな感じかご存知でしょうか?
ええと、エレベーターの最初と最後に「ふわっ」ってする感覚あったりしますよね、ジェットコースターで一番てっぺんから急降下するときにも感じるあの感覚。
あれがずっと続くのが宇宙だって、そういう話、聞いたことあります?
無重力空間というのは、私が今までイメージしていたものよりもずっと過酷で
途方もなくて、心許ない。
孤立無援でなんとか宇宙ステーションに向かおうとするライアンストーン博士。
その姿を見ると、心が折れそうなのをなんとか奮い立たせている様子がありありと描かれます。
地に足をついて生きる…これは比喩ですが、地に足を付けずに生きるというのは、
私たち人間にとっては本当に不安定のことなんだなぁと思いました。
ずーっと体に力が入っていて、ようやく映画が終わって字幕が出たしゅんかんにどっと疲れが出た、そんな映画でした。
宇宙の体感ムービーのような、普段味わえないような体験が出来た映画でした。
一人と二人とは全然違うんだなーとも思いました。
二人だったらなんとかなるとも思うのに、一人だったらどうにもならない。
やはり人間は人と人との間での存在であって、
生きる力も他者との繋がりから得ているんだなと。
操縦席にいた中国の神様がちょっとかわいかったです。
衝撃的な映画でした、見れて良かったです。