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木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

英国がEU脱退可決で感じたこと

Sさん

都内は晴れて、夏っぽくなったかと思えば、あ、梅雨だったと思い出したかのようなどんよりお空。
いかがお過ごしですか。

英国のEU脱退可決という衝撃的なニュースから、早4日。4日でいろんな影響が出ていますね。

私にとっては、世界はものすごいスピードで変わっているんだという点で衝撃的でした。

EUというものは、存亡を疑うこともなく、当たり前にあるものでした。
それが、変化はじわじわと起こるのではなく、一夜にして起こるのだと、知りました。
勿論、じわじわと起きていたところはあるでしょう。でも、わたしの主観的世界においては、明くる朝、変化が訪れたのです。

EUは二度と大戦を起こさないように考えた、人間の英知のシステムだったはずです。
死刑の廃止とか、難民を拒絶できないとか、多元的共存、人権の尊重の理念を実現させようとしてきて、ノーベル平和賞を受賞するくらい、実際に素晴らしい意義もあったシステムだったんですよね?
でも、その価値観より、今日食べるパンや、明日受け入れた移民に殺されないことが、庶民一人一人にとっては大切だと思ったからこその脱退ではないでしょうか。

…確かに、その考えは一理あります。私たち日本人も、死刑があることや、移民政策に積極的じゃないのは、一緒です。
そして、その庶民一人一人の考え方が、多元的社会とか人権とか、そういうものより劣っているのかとか誤っているのかとか考えると、それもまた違うんだと思います。
価値観としても、何が正しいものなのか、世界基準での正しさなんて、ありえないんだなぁと思います。
野原ひろしが言っていたという、"正義の反対は悪ではなく、また別の正義だ"という言葉が脳裏に浮かびました。

そんな、社会的な正しさが揺らいでいる世界。そんな世界では、自分が何を大切に思うのか、何を正しいと思うのか、主観的な信念が自分の拠り所になっていくのかもしれません。
それが具体的にどういうことを指すのかまでは、まだわかりませんが。
わたしはこう思うって、ちゃんと自分の正しさを理解できていること、それが不安定なこの世界において、ちゃんと歩ける指針になるような、そんな気がします。

それを考えると、仕事とは何か思い悩むこの時間も、自分の拠り所を築く上では大切だと思うので、ぼちぼち向き合ってみようかなぁなんて、思う次第です。