3月のライオン12巻感想
新刊の発売を楽しみにしている漫画があること、幸せなことですね。
新刊発売の知らせで"やったぁ"と喜び、その日をわくわくしながら待ち、当日は仕事後に購入に行くのが楽しみで、本屋さんで見つけた時のテンション上がる感じ。
おうちまで頑張って耐え、カバーを破り、読み始める瞬間まで…
3桁でここまで楽しめるなんて、そりゃぁ、新刊を書店で買いますよ!
残念ながら、ここまでわくわくできている漫画は3月のライオンとよつばと位。
年に数度の私の楽しみです。
さてさて。
物語は、進む時期と深まる時期とがあります。
進む時期は、問題が明確に解決に向かったり、物語の核心に迫るエピソードが流れたり。"どうなっちゃうんだろう"と、展開をドキドキ出来ます。
あかりさん達のお父さんの話、ひなちゃんのいじめ問題などはまさにそう。
対して、深まる時期は、物語はそこまで展開を見せなくても、登場人物の関係性の深まりを感じさせたり、それぞれの登場人物の個性を際立たせたり、物語の味わいとでも呼べるような、そんな時期だと思います。
12巻は、深まる時期だったのかな。
特に、あかりさんにスポットが当たっています。
桐山くんのあかりさんを大事に思い、護ってくれる人を探し始め、桐山くんの尺度で評価し始めるという、ある側面から見ると独り善がりな行為。
きっとその行為をも、いつか恥ずかしく思い出すこともあるんだろうなぁ。
自分を犠牲にして、みんなの幸せを優先してきたあかりさん。
そうではなく、あかりさん自身の幸せや喜びを追い求めることができると良いと思います。
それが、却って、あかりさんが大切にしている周りの人の幸せに繋がるから。
島田さんと、先生との、三角関係を示唆する描写で終わる12巻。
今後も楽しみです。