木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

怒り観てきた【小ネタ】

取るに足らないプチ感想を


東京で見せるハッテン場やプールパーティなどゲイ文化に驚き。

こんな世界があるんだなぁ。

シャボン玉みたいに、儚い世界を感じました。


綾野剛君の、作品によるカメレオンっぷりには驚きです。

ふっと消えてしまったのが自然なくらい、存在感がおぼろげで、危うかった。美しかった。


性的マイノリティの人達の、関係性を映し出しているような、印象を受けた。

社会システムはやっぱり、つよい。



広瀬すずちゃんは、ごり押しされている女優さんだと思い込んでいて、あまり印象は良くなかった。

メディアでの諸発言も、したたかで浅はかな若い女の子だと思っていた。

でも、演者としている限り、元来のパーソナリティは関係ないんだと、そう思った。

どれだけ、役に真摯に向き合って表現する力と熱意があるか、魅せてくれるか。

彼女は充分に魅せてくれた。


沖縄の、基地の近くの町で車を降りた時の、荒廃している感じと、治安の悪い場所特有の誰かがこちらを狙っているような、本能が赤信号を鳴らすような、そんな雰囲気。

それがよく出ていた。

大きな問題を前に、諦めるのも、無力と知ってそれでも立ち向かうのも。どちらも責められるものではない。


美しい映画だった。

余韻が残りすぎて、もう見れないけど。