木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

両親、義両親の要介護状態を避けるために出来ること

地域在住高齢者の要介護認定のリスク要因の検討(

http://cws.umin.jp/paper/2009_hirai_tiiki.pdf)

という、2009年に高齢者を対象に行われた、日本最大の調査論文を読んだ。


その論文の結果として、要介護認定にはどういう要因がリスクになっていくかがまとめられていた。

年齢の高さ、持病の有無、生活機能などの健康状態が関係するのはまぁそうだろうという感じ。

家事や仕事への参加状況も関係するとのこと。

意外で面白かったのは、歩行時間や、外出頻度、咀嚼力や主観的健康度。
つまり、より歩かずに、外に出る頻度も低く、口内環境が悪くて主観的健康度が低い高齢者ほど、介護リスクが高いということだ。

これを、うちの両親や義両親へ当てはめてみた。
うちの両親は共働きで家事も二人でしており、休日は散歩や地域のイベントに参加している。
歯医者も定期的に治療に通っている。
これらのことから、今のままの生活を送ることが望ましいと考えられる。
ただし、父が退職をした後が心配だ。
家でDVDを見たり本を読むのが好きな父であるため、外出頻度は減ることが考えられる。
母が子育て支援で上京し、私の近くに住むというプランが立ち上がっているからこそ、外向的な母につられての外出が減ることが想定できる。
そのため、子供としてできることは、孫を連れて定期的に帰ることで、外出の機会を作ってあげることかな。
あとは、例えば犬を買ってあげることや、映画や美術館の前売り券などをプレゼントすることで、歩行時間や外出頻度が増えるだろう。

義両親に関しても、犬を飼うことが有効そう。
あとは、高齢者男性の主観的幸福に、パソコンの利用が大きな促進要因となる。
ネット環境が全くない義両親宅において、タブレットをプレゼントすることも有効だと思う。

悶々と、実両親や義両親の介護について悩むより、自分はその介護リスクを減らすために何が出来るかを考えられるいい機会でした。