木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

全日本選手権 男子FP

選曲ってとても難しいと改めて思う男子FPでした。


島田高志朗君は羽生選手のロミオとジュリエット、無良選手は浅田選手のピアノ協奏曲のイメージが私の中では強いので、彼らなりの表現というものを感じ取れずに終わりました。

それなら羽生選手の、浅田選手の演技を見たい。そう思ってしまうんですよね。

かといって、誰のイメージがない独創的な曲はそれこそ未知の道を開拓していくように、自分自身で解釈して理解して、観客にそれを伝えていかなければならない。

曲選びって難しいと改めて思った次第です。


男子FP。

友野一希選手の演技が印象的でした。

きっとまだ、何色にも染まれる可能性たくさんの選手なんですね。

今回の、パリのアメリカ人。

ガーシュウィン作曲の軽快なミュージカル音楽なんですね。

演技中に自然に笑顔を浮かべるのって、なかなか男子選手は難しいんだなぁと思いますが、のびのびと楽しんで演じていたのが通じてこちらも楽しい気持ちになりました。

来シーズンは、どんな曲に挑戦するのでしょうか。

出来れば、いろんなジャンルに挑戦して表現の幅を広げてほしいと思いました。


日野龍樹選手もとってもよかった!

彼の、不思議なイケメン雰囲気と、キダムの独特な世界とか、妙にマッチして…

あっという間に時間が終わってしまいました。

そしてスピンがとても綺麗、彼の努力がそこにあらわれているような気がしました。

きっとこれからも、彼の世界をどんどん追求してくれる選手なんだと思ってます。


佐藤洸彬選手も昨日に引き続き、魅せてくれましたね。

ステップとスピンが楽しい選手はいい!

特にステップは、ジュニアよりシニアの方が見ていて楽しいです。

動作一つに奥行き感がある。

彼は来年でおしまいの選手かな。

来年も絶対チェックします。


宇野昌磨選手、別格でした。

これが、世界を相手に戦っている選手なんですね。

そして、優勝争いとも別次元にいると感じました。

自分自身で納得のいく演技をすること、ひたむきにそこに集中している姿。

悔しさも喜びも自分の納得というところから出てくる選手なんだと、思いました。

きっとそこまで感情を出す選手ではないと思いますが、そんな彼が演技終了後に流した涙は、一言では表せないいろんな思いが含まれているのじゃないかな。

全身全霊をかけている、宇野選手の姿に感動しました。

そして彼はきっと涙の後にぐぐっと成長できる選手。

四大陸、世界選手権、とても楽しみです。