この世でいちばん大事なカネの話 西原理恵子
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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西原さんの、いろんな経験をした結果器が大きくなっちゃった人…の感じが大好き。
受け容れるんだよ、基本的に。
相手の幸せを願うから、叱咤激励もするのだけど。
でも基本的に人間のダメなところいっぱい知ってて、そういうことってあるよねって受け容れてもくれる、そういう文章だと感じます。
この本は子供向けの新書シリーズ。
28歳の大人のわたしにも響く箇所たくさんありました。
お金について、学ぶ機会ってほとんどない。
わたしは両親がお金の使い方がそんなに上手じゃなかったのでモデルにならない。
自発的にいろんな人のお金との付き合い方を見ながら、試行錯誤を繰り返していくことが大事。
"貧困"と"暴力"は仲良しなんだよ
貧しさによって、人並みの暮らしとか諦めなきゃいけないやり場のない怒りがたまってきて、それが弱き方に向かってしまう。
→貧困が虐待のリスクになるってことを、西原さんは実経験で知っている人。
うちも、親の喧嘩の大半はお金だったなぁ。
人は将来に希望が見えなくなると自分のことをちゃんと大事にしてあげることさえできなくなってしまう。やぶれかぶれで刹那的な楽しさを追い求めるうち、モラルをなくしてしまう
→将来的に実現できる希望を掲げた時に初めて目先の楽さに勝って頑張れる。
ぬくぬくゲームしてれば楽だけど、来年の今この大学に行きたいという目標があると自分を律することができる。
希望が、頑張るための原動力になるんだなぁ。
金銭感覚は日々の習慣の積み重ね
損しないことをいちばん大事に考えると、卑しい行動に結びつく
→母は、そこが緩かった。備品をパクったり、月謝を滞納したり、親戚から子供に渡されたお金を私腹にしたり。
私もつい、そういうことを仕掛けた時がある。
彼に怒られて、目が覚めたけど。
卑しい行動って、慣れちゃうとこわい。
一寸の利益のために自分の品格を下げてしまうし、どんどんエスカレートしてしまう。
例えば、就職お祝いで3000円使ったら、3000円の損に感じられるけど。
その人に感謝されることや、関係がよりよくなることで、3000円以上の価値になる。
損得って目先のお財布からいくらお金が減ったかという視点だけじゃなくて、もっと長期的に考える必要がある。
子供にそんな姿を見せたくないし、自分を律しよう。
お金には家族を嵐から守ってあげる力がある。大切な誰かを安心している場所にいさせてあげれる。
→もし今彼が身体を壊して働けなくなった時、私が働けるということが意味がある。
お腹の子供が安心して育っていくために、経済的に安定していることも意味がある。
大切な人のために、お金を稼ぐことができて、それを適切に管理し、適切に使うことができる力を磨いていこう。