1時間でわかる 歯科衛生士が伝えたい本当の健康 (書籍扱いコミックス)
- 作者: 野崎ふみこ,上野清香上野歯科医院歯科衛生士
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2017/09/15
- メディア: コミック
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最近娘と赤ちゃん歯科に通っています。
歯科衛生士さん、優しい方なんですけれどどうもイラっとしてしまいます。
ハイハイをたくさんさせろ、つかまり立ちはまだ早い、支援センターなどの広いところにたくさんいけ
そんな風なアドバイスを受けると、今の私と娘との生活が否定されているような気持ちになります。
帰り道は娘ちゃんごめんねこんな母で…と落ち込みます。
こんなに娘ちゃんは元気で可愛くてすくすく育っているのに…!
歯科衛生士は、どういう背景知識を持っていて私たちに助言するんだろう…
そういう思いからこの本を手に取りました。
わかりやすく、1時間と言わず20分ほどで読み終えることができました。
その中に、初めて知ったこと、たくさん!
- 子どものお口ポカンについて
口を開けっぱなしにしている子ども、それは口呼吸のサイン!
口呼吸は、ネガティブな影響がたくさんです。
まず、唾液の量が減ってしまいます。
唾液って汚れを落としたり虫歯菌を退治してくれるんですね。
それが減ってしまうと、虫歯や歯周病、口臭の原因になってしまいます。
また、鼻呼吸のメリットとしては鼻の粘膜や絨毛がフィルターになり、ウィルスや花粉を防いでくれることもあるんですって!
口呼吸は直接ウィルスや花粉が体内に入る、結果として風邪やインフルエンザにかかりやすくなる、アレルギー疾患の要因にもなる。
わぁ、こわいこわい。
確かに呼吸方法は生活習慣ですものね。
24時間365日行なっている呼吸方法が体に影響しないわけがありませんね。
鼻呼吸の原因は、舌の筋力の低下や唇の弱さと言われています。
ここで思い出したのは母乳育児。
母乳は、ミルクより飲みづらいためお口周りの筋肉が鍛えられると聞いたことがあります。
調べてみたら、やはり、哺乳と口周りの筋肉の発達は関係しているようです。
また、哺乳中は鼻呼吸をせざるを得ないため、鼻呼吸のやり方が定着すると説明しているサイトもありました。
母乳育児は呼吸のやり方にも影響しているのですね。
まずは子供が鼻呼吸をするために、母乳育児を続けようと改めて思いました。
その他、通っている歯科衛生士さんには昆布やスルメを湯通しして噛ませることもお勧めされました。
たしかに、夫が食べていたあたりめを美味しそうに食べていたことがあります。
たまにやってみようかしら。
口呼吸を鼻呼吸に治す方法として、調べた感じだと、ガムを噛むなど口を閉めざるを得ないやり方、著書で説明している"あいうべ体操"などで口周りの筋肉をつけるやり方、テープを口に貼るなどありました。
- 介護する側の心のケア、オートフィードバック
認知症の夫への妻による口腔ケアも題材になっていました。
その中で、心に残ったのは"オートフィードバック"。
調べてみると、ユマニチュード法と呼ばれる近年注目されている介護方法の一つだそうですね。
やり方は、自分のやっていることを口に出して話すということ。
丈吉さん、お口の横から指いれますよ。やさしくゆびでくるくるー。気持ちいいかな。つばがいっぱい出てくるといいなあ。
自分で自分の実況中継です。
相手の反応がない状況のケアは、介護をする側の心にダメージを与えるとのこと。
ここで思い出したのは、育児!
特に新生児!
赤ちゃんも反応がそんなにありません。
というか、反応があるのかもしれませんが、読み取るのがすごく難しいです。
赤ちゃんと二人きりで黙って過ごしているって、孤独感を感じました。
育児にも効果がありそうですね。
"身体洗うよ、右手をごしごしごし、次は左手だね、かわいいおてて。きれいきれい"
お話ししながらお世話、やってみよう。
ユマニチュード法、読んでみたいな。
(メルカリで探しましたが全部売り切れ!すごく人気のある本なのですね)
- おくちの体操
口呼吸のデメリットはまだまだ。
口が渇いて歯周病になる、誤嚥性肺炎、うつ病など様々な病気の原因に。
それを予防するためのお口の体操の話もすごく面白かったです。
あいうべ体操は一日30回、結構多くてびっくりしましたが、トイレに一日入るたびに5回やるなど決めたらできるかなー。
いくつかやってみよう。
- 読んでみた感想
歯医者さんは行かなきゃいけないと思いつつ行っていませんでしたが、知れば知るほど重要性がわかりました。
早速予約を入れました。
人と関わる仕事ですし、口腔ケアはしっかりしていこう。
娘について色々言われるのも嫌でしたが、より良い発達のために言ってくれているのは確か。
母子共に通おうと覚悟しました。