木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

1歳6ヶ月検診の愚痴を聞いて思ったこと

ママ友の1歳6ヶ月検診の愚痴を聞きました。

そのお子さんは、単語が3つくらいしか出ないみたい。

保健師さんに絵本とか話しかけてあげてねって助言を受けたみたい。
そのママは絵本読んであげてたようで、"接し方が問題じゃなくて子のタイプの問題だよ"って怒ってたという話。

 

発達障害の子って、環境に弱いって言われる。

それって、プラスの働き方をしても他の子に比較して効果がゆっくりしか出ないということと、マイナスの働き方をしたときに他の子に比べて影響が大きいということ。

その子の言語発達がゆっくりならば、環境の働き掛けがその子には周りの子に比べて更に必要な可能性がある。

だから、絵本を読むとか、声かけを今以上にたくさんしてねっていう助言は適切。

 

でも、そのママは腹たつのもわかる。

だって、はなから絵本を読んでない風に、言葉掛けが少ない風に言われてると感じるもの。

やってるのに、やってない風に言われると腹がたつ。

この子の言語発達が遅いのは母のせいだと言われてるように感じて、傷ついて、反発するのも当然。


じゃぁどうすればよかったのかな。

わたしだったら、

"言葉が今の段階では3つなんだね"

って、事実の共有をした後聞いてみるかな。

"言葉掛けとか、絵本とか、普段どんな感じで過ごしてる?"

きっと、お母さんなりの努力が出てくると思う。

"犬を指差したときにわんわんだねぇといってます"とかね。

それに対して、

"いい感じ!よくやってるね!その働き掛けってすごく大事なんだ。さらに効果的にするには、"白いわんわん、かわいいねぇ"とか、二、三個情報を増やして伝えてあげてみることとか、やってみればどんどん増えてくると思うよ"

なんて、ママがやってることを聞いて、いいところを伝え返して、プラスαで助言をしてみるということがいいのかなぁ。

 

ブリーフセラピーの大事な考え方に、相手がうまくいってることは続けて、うまくいかないことはやめるというものがあります。
今やってる関わりをちょっと変えてみる方が、親御さんのやり方を尊重することでもあるし、専門性を伝えやすくすることでもあるのかな。

 

なんて思いました。

ママ友との会話は、すごく大事な時間です。

あとで持ち帰って、よく考えてる。