木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

江國香織さんって、雰囲気を読む作家

久々に江國香織さんを読みました。

がらくた。

中年夫婦と、高校生の女の子の話。

物語の設定なんだけど、それとかけ離れた話のように感じます。

江國香織さんは、どんな話と聞かれても、難しい。

基本的には日常。

その中でどんなことが起こっていたとしても、静かで美しく哀しい日常。

何枚か紙を挟んだ上で、それを見ているような、どこか遠くて人ごとで。

だから、私は江國香織さんの登場人物誰にも共感はできなくて。

社会一般からも少しずれてる価値観や考え方の登場人物を、ただただ、見てる感じ。

心を揺らさないでいてくれる感じがここちやくて、傷つきやすい時は江國香織さんがぴったりだと思います。

 

心に残ったフレーズは、会いたいは言って欲しい言葉だから、自分から言わない…です。