木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

指差しについてのまとめ

自分用メモです。
赤ちゃんの言語発達において非常に重要視される"指差し"。
それの発達の過程をまとめてみました。

◎リーチング、手差し(4-5ヶ月)
指差しの前段階。
気になるものに向かって腕を指す
指の機能が分化してないため、腕を使う。
大人がそれについて関心を示し、反応することで強化され、増えていく。

◎志向の指差し(9ヶ月前後)
他者が指をさした方向を向くことができる。
相手の興味がある方を察して、その方向に何かあると推測する力がつくと成立する。

◎自発、興味の指差し(11ヶ月前後)
何か見つけた時にその対象に向けて指を指すことができる
二者関係で満足せず、他の物に興味が向くとき成立する。

◎要求の指差し(1歳前後)
欲しいもの、行きたい方向を指差せる

◎叙述、定位の指差し(1歳-1.5歳)
自発の指差しを他者が見てるか確認する。
つまり、他者に何かを伝えるための指差し
興味があったものを相手と共有したいと思う気持ちが出てきて成立する。

◎可逆、応答の指差し(1.5歳〜)
犬はどれ?と聞かれて指させる
対象物がない時、見えない時も、指を指すことができる。

☆指差しの意義
・二者関係から三項関係へ
(三項関係は、他者の見ているものを見ようとする視線追従や、自分の行動を母の顔を見て決定する社会的参照の基礎)
・言葉によるコミュニケーションの前の段階
・視野が広がり、興味の共有に関する欲求が高まってる
(ASDの興味の限定ができない背景になっていることも)

☆指差しの力を育てるために
・TV視聴時間を減らし、生身の人間の関わる時間を増やす
→ コミュニケーション欲求へ
・指差しながら絵本を読む
・外を散歩する
→五感を使った体験
・どちらがいいか選ばせる

ASD児の指差し
・獲得の時期が遅れる
・要求に比べて叙述、応答の指差しが難しい
→要求は自分の関心があればOKだが、応答は相手の働きかけを理解して自分の行動を調整するという双方向の理解となる