発達障害とことばの相談~子どもの育ちを支える言語聴覚士のアプローチ~ (小学館101新書)
- 作者: 中川信子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/03
- メディア: 新書
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子供の言語発達について興味があって読んだ本。
思い出しました、わたし、言語聴覚士さんに会ったことある!
イ行の発音が苦手で、"きり"という言葉が発音出来なかったったわたし。
先生に貸してくださいと言って、言えないことを指摘され、恥ずかしくなったことを思い出します。
母に相談し、週に一度街中の小学校の"ことばの教室"に通ったものでした。
具体的にやったことは覚えていませんが、おせんべいを使って構音のトレーニングをしていたかな。
よく覚えてるのが、褒めてくれたこと。
たくさんたくさん褒めてくれたので、その時のことを思い返すとなんだかあたたかい気持ちになるのです。
言語聴覚士、STさんは私のように学齢期の発音の支援だけではなく、乳幼児期からの言葉の発達支援、病気や怪我で言語領域に変化を感じた時の支援まで広い領域の仕事をしています。
今回親としておもったのは、言葉の育みについて。
例えば、りんごという言葉一つを自由自在に使えるまでに、たくさんの経験が必要だとわかりました。
匂いや色、形、食べたこと、スーパーに並んでいたこと、絵本で出会ったこと、皮をむいて、触ってみて、なめてみて。落としてみたり。
りんごに対するたくさんの経験をもって始めて、りんごという言葉が根付いていくのだと。
それを考えると、今娘がしきりにしている探索行動(いろんなものを触ってみたり、なめてみたり、乗ってみたり!)は言語発達の上で非常に重要ですね。
そして、言語は考える道具であるので、認知機能の発達の上でも探索活動が重要なのは必須なんだな。
明らかに危ないもの、汚いもの以外は探索行動を制止したりしませんが、その方向でいこう。
探索活動の中で、親の関わり合いの際のポイントも勉強になりました。
基本は、子の興味があるものについて話しかけるのですが、"ゆっくり"、"はっきり"、"短いフレーズで"、"繰り返し"、話しかけることが大切みたいです。
気をつけよう!全部意識したことがないです、せっかく話しかけるのでね、ちゃんと有効になるようにしたいです。
また、遊びについて、自らやりたいことを見つけ、自分で納得するまで遊ぶことは、自己決定能力や自己実現につながっていくとも言っています。
すごく大事なんだな、遊ぶこと。
外に連れ出して十分に遊べる環境を作ること、大事にしよう。