いつも忙しい、まさに私です。
いつも何かに追われてる、忙しない。
余裕がない。
そんな私にとって、この本を読んだことは人生を変えました。
小手先の時間管理術ではなく、もっと根本的な話です。
- あなたの忙しさは、本物ですか?
物理的な忙しさと、主観的な忙しさは異なります。
同じ仕事量でも、鼻歌を歌いにこにこしながらやる人もいれば、イライラしながら"あれもやってない、これもやってない"と半ばパニックになっている人もいます。
その違いは、"忙しさのメガネ"をかけてしまうからです。
忙しさのメガネとは、わたしは忙しい!という感覚をもってして全ての物事を捉えてしまっていることです。
そのため、Aの仕事をやっている時も"Bもやらなきゃ!Cもやらなきゃ!"と、集中できません。
定時上がりや昼休みも、忙しくて休んでるどころではない!と仕事をし続けます。有給なんて以ての外で、残業も常態化してしまっています。
やってるはずなのに、締め切りに間に合わない仕事もあり、ますます焦ってしまいます。
プライベートも、光熱費を口座引き落としにする余裕もなく、毎月催促状をもらってからコンビニに支払いに行きます。
あぁ、これは20代の私です…思い返すと胸が痛くなります…
- 問題点は何?
忙しさのメガネをかけると、"今に集中する"ということがしづらくなります。
自分の力を最大限発揮するためには、今目の前のことに集中することが必要です。
しかし、あれもこれもしなきゃと気が散っている状態だと難しくなります。いろんな仕事にちょっと手をつけては他が気になってすぐ辞め、結局どれも終わっていないことになりかねません。
また、休みをしっかり取れないことで、心身のエネルギーも蓄えづらくなり、それも今に集中できない一因となります。
やらなきゃいけないことがあまりに多く感じ、圧倒させられると、不安になります。
人は不安が大きいと、先延ばしする傾向にあります。先延ばし癖も、忙しさメガネと関係するのですね。
- どう改善していくか
とりあえず"目の前にあることをやる"を繰り返すことです。
そのために、目の前にあることを、主体的に優先順位をつけることが大事です。
大した重要じゃないことは思い切ってやめたり、先延ばししたりすることも必要です。
主体的にというのは、なにかしなきゃいけないと、周りから押し付けられた基準で優先順位をつけるのではなく、大きく人生を捉えどう生きていきたいか、その軸で考えていくことがよさそうです。
- やってみた。
この本を読み、まずはこの本のアウトプットをブログにすることを決めました。
集中するために時間を計り、周りに何も置かない状況で。
その間に、あれもしなきゃこれもしなきゃと考えが湧いてくるので、湧いてくるものはスマホのメモ帳に書き留めて先延ばししました。
また、この本には忙しさのメガネを和らげるコツとして、"余裕ある外見にしてみる"というものがあります。
外見まで忙しさに支配される必要はなく、むしろ忙しい時にこそブローを丁寧にしてみたり、靴を揃えて置いてみたり、そういう余裕ある行動をすることは大事かもしれません。
良き本でした。