男子SP
花束投げ込み、なくてよかった。
花束やらぬいぐるみやら降ってくる中で四方にご挨拶するアングルや、一個拾ってkiss and cryで抱っこしている感じは、嫌いじゃなかったですが。
選手も余計なことに神経を使わざるを得ない。
終わろうとしてるタイミングでフラワーガールちゃんたちが準備してるのにも気を取られ。
立って前に出てきて投げるのを繰り返している観客にも気を取られ。
選手に集中できるという意味で、とてもよかった。
その影響があるのかわからないけれど、どの曲でも序盤から手拍子始まる風潮には閉口。
投げ込みって表現方法を一つ禁止されたから、そのぶん他のリアクションが大きくなるということなのでしょうか。
宇野
震えましたー!
ワクワクがとまらず、畳み掛けるように素晴らしい技が重なり合い、こちらのボルテージもあがっていきます。
ランビエールコーチとのkiss and cryも、以前とは別の意味でゴージャスです。
EXの、ド派手な衣装の印象が強いですが、これだけ身体で表現できるなら、シンプルな衣装で十分。
振り付けしてる感じゃなくて、体から出て行ってる感じがするのは、それだけ、染み込むくらいつ積み重ねているということなんでしょう。
島田
この選手の健やかさ、伸びやかさがとても素敵。
手足ばかりにょきにょきのび、少し持て余している印象がありましたが、
その長い手足で大きい演技をしてくれました。
コーチのランビエールと同様に、優しいふんわりとしたやや女性らしい雰囲気もありますので、ピンクの衣装がよく似合いますね。
これは、いつか、女性ボーカルで演じてほしい。
ランビのproud of you という言葉を言ってもらえる自分を誇りに思えると、まっすぐに受け止められる健やかさがとっても素敵。
刑事
素敵なシャツの柄!笑
こんな服も着こなせて、こんなアップテンプ
テンポの速い曲を滑りこなせて、さすがオリンピアン。
重厚なクラシックから、軽快なこんな曲まで、どんな曲でも刑事くんに似合うと思ってしまいます。その幅が素晴らしいな。
刑事くんは、どこか品のある色気があるので、オリンピックシーズンはそれを前面に押し出したプログラムがみたいです。
佐藤
チャップリン、ぴったりな曲ですね。
やり切るぞという意志の強さを感じました。
あっという間に演技が終わってしまった。
いよいよフリーですね、できてもできなくても、佐藤選手らしい演技ができますように。
羽生
美しく、強い。
羽生選手は何を目指して、どこまでいくんだろう。
一つ一つの仕草、表情の作り方、常に注目を浴び続け、他者を意識してきた人。
険しい山に登る羽生選手だから、満足することも少なかろうと思います。
自らに与えた生きる意味、滑る意味、存在する意味、信念とでも言い換えれるものかもしれませんが、それに向けてただただ歩んでいるような。別次元ですね。
山隈
ぐっと大人に。
思春期の繊細な葛藤や苦悩、去年はまさに渦中だった気がします。
今年はそれを振り返るような、そんな演技でした。
毎年毎年見るのが楽しみな選手です。
須本
こんな顔だったっけ!
山隈くんもですが、高校生から大学生にかけて、グッと大人になりますね。
抽象的な表現ですが、もう少し内面を出してほしいという気持ちになりました。
プラグラムを演じる部分だけでなく、須本くん自身から滲み出るものというか、何を感じてどういうシーズンにして、今どういう課題に向けて取り組んでいるか。
もちろん私側の妄想なんですが、須本選手の内面ももう少し見たい気持ちになります。
表現面の魅せる感じは、去年に比べてぐぐっと素晴らしくなった。
鎌田
結果がどうだったとか、全日本な舞台でどんな演技をするかというのは小さい話だと、思います。
今までの道のり、そしてその歩みをここで存分に出そうという姿勢、ひたむきな眼差し。
それだけでも十分価値があります、少なくとも、ご自身にとっても、ご家族にとっても。
そう私は思います。
草太
いつのまにか、こんな大きくなったんだと。
少年から青年に変わりゆく過渡期を見せてもらえる、本当ありがたいなと。
草太くんのノーブルさが、フィギュアスケートという競技ととってもマッチしていると思います。
目を細める優しい笑顔も、とっても素敵です。
大輔
始まる瞬間の表情にぞくっと。
この人は踊る人だと。
大輔選手は口を開くと出てくる軽快で等身大な発言と、この演技の憑依されている感じとのギャップがたまらないですね。
点数がつき評価される場所に、ポジティブな結果が出ないとわかりつつ出てくる心情はどこにあるのかわかりません。
でも、表現をしにきたんだろうと感じます。
友野
キスクラの、ミーシャの悟ってる表情がいつもツボです。
面白い、宇宙のようなプログラムですね。
ほんと友野選手って、チャーミング。
滑りこなしたこのプログラムをみたいです。
日野
何故自分は滑るのか、答えが少しずつ出てきたのかな。
思い描くスケートができてもできなくても自分で決めた選択をし続けること、それは正しいことと思います。
きっと周りもご自身も、期待値がもっと高いところにあるから、そのギャップに苦しむこともやる気を喚起されることもあるんだろうな。
だからこそ、日野選手だからこそ、出来る演技があると思います。