hello design
たまには心理や教育の本以外のものを読もうと手に取った本です。
"デザイン"という言葉から、オシャレでアートでかっこよくするというふんわりとしたイメージを持っていました。
そうではなく、
人が持っている課題の本質をみつけ、解決するための新しいモノ、体験、システムをつくる
そんな営みこそがデザインであり、
目の前の仕事も人生も、自分でデザインすることができるという考え方は驚きました。
そして、"人が持っている課題の本質"は自明なものではなく、それを掴むことの大切さが丁寧に描かれています。
出来るだけ早い馬が欲しいというニーズに、車を提供したフォード社の例は面白い。
顧客の言葉だけを聞いていると、どうすれば馬がもっと早くなるかという視点にしかならないけれど、その課題の本質は"目的地まで早くつきたい"。なんですね。
それはよくわかります。
例えば夫に対して思う"ゴロゴロしてスマホしないで欲しい"という不満は、"家族でいる時間は家族間で関わって過ごしたい"という本質的な課題が背景にあります。
自分の不満やめんどくささ、ちょっと億劫だなーという"主観"をとても大事にすること。
それを本質的な課題は何か深掘りして構造化すること。
夫が日頃仕事で疲れすぎて、特にお休みの午前中はまだ疲れが取れていなく、活動的になれないとか。
それを解決できるソリューションを考えること。
例えば、午前中は私が娘と遊ぶ時間にして、その代わり午後から交換し、日曜日は家族みんなでお出かけする時間にするなど、メリハリをつけるなど。
不満やめんどくさ、億劫なものをそのままにせず、ただ愚痴るだけで終わらせず、どうすれば解決できるか、自分のより良い人生をデザインすること。
大切にしたい習慣だと感じました。