きれいなことばは使わないようにしてるんです。
特に面接とか、人の相談に乗った時に。
きれいな言葉って、耳触りがいいし、「いいこと言った感」が出る。
だから、自分をよく見せたいなって思った時って、特に私は
美しい言葉で、飾り立ていた気がします。
だけど、最近は、自分で考えてそれを表現した言葉が、
奇麗な言葉より数百倍も優れているんじゃないかなぁと思います。
いえ、優れているって言い方は間違っているかもしれない、
そっちのほうが、相手に届く気がするんです。
ネガティブの、見たくない感情
いつも元気でいたいのに、なんとなく落ち込んでいるとき、
かっこ悪い失敗とか
そういうのを私は、奇麗な言葉という包装紙で、包んで
中身を見ないようにしてきたんだなーと、この年になって思うようになりました。
でもそうじゃなくて、かっこ悪い自分はいやだけど
それに向き合って、自分の中でしっかり処理した結果、
出る言葉はずっとずっと重みが出る。
その重みが、相手の心に届いたときに、
相手はその言葉を、きっと大切にしてくれる気がするんです。