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木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

アスリートの最後について

黒田選手、かっこよい終わり方でしたね。

メジャーの高額更新を断り、ふるさとの広島に戻り、優勝争いに貢献する姿。
チームメイトも、観客、敵ですらも彼の活躍や存在感に惹かれて、結果としてリーグ優勝を成し遂げる。
クライマックスシリーズも優勝すれば更にレジェンドだったのでしょうが、そんなの大した問題ではなく、このシーズンの黒田選手はまさに"有終の美"と言えるほどの見事な終わり方でした。

ただ、わたしは、アスリートの終わり方はどんな形であれ尊いと思います。
自分の力が最絶頂の時を見極め、もっと活躍が見たい!と切望されるタイミングで引退するのも美しい。
フィギュアスケートの荒川選手、町田選手はそのタイプでしょうか。
年齢と共に成績は低迷する中で、最後にその時の自分の最大限できる花を咲かせながら辞めていく選手もいます。
最近だと小塚選手のガッツポーズ、アモーディオ選手の神演技は印象的でした。

自分の理想とする活躍ができない中でも、理想を掲げ、競技を続けることを選択するアスリートの姿には、壮大な彼らの生き様を見せてもらっている感覚を受け、襟を正したくなるような、背筋を伸ばしたくなるような、気持ちになります。
浅田真央選手や、斎藤佑樹選手の報道を見るたびにそんな気持ちになります。
愛される彼らは、活躍を望まれ、そうでなかった場合失望されます。
見ている人たちがその失望に耐えられなくなり、引退について口にすることもあります。

わたしは、アスリートの引き際には正しさなどないのだと思います。
どのタイミングで、どんな形であれ、アスリート自身が主体的に決めたものであれば、それが絶対的なものなのだと。
どんなものであれ尊いし、その姿から様々なものを感じとることができる。
その姿を見守らせてもらえること、それが、幸せなことだと思います。