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木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

お母さん、娘をやめていいですか 第3話

ドラマ

母子関係をテーマにした専門書や自叙伝は、ここ10年くらい日本で注目されています。

程度の差はあれ、母子関係が起因となった苦しみを抱えている人が多いことを表している現象だと考えます。

 

今、程度の差はあれと言いましたが、この問題、軽度であればあるほど難しいんですよね。

なぜか。それは、子供が被害者になりきれないからです。

愛情を受けている自覚をあるからこそ苦しいんです。

自分の苦しみを認めることは、親の加害者性を認めることに繋がります。

愛されている自覚があるほど、その罪悪感に耐えられなくなります。

 

このドラマでも、娘の美月は、母顕子から愛されて育ってきたことを十分に自覚しています。

だからこそ、母親の行為を拒絶したり嫌がったりすることが出来ないんです。

罪悪感に苦しめられるので。

 

母親の意に反し、美月と松島が付き合い始めたことが原因で顕子が体調を崩します。

顕子は、口では賛成だと言いながら、体調を崩すという行動によって反対の意を示し、"弱い母"をアピールすることによって、美月をコントロールしようとします。

これらはけして、意識的な仮病ではないと私は考えます。

美月が自分から離れていってしまうのではないかと恐れ、自分を守るための無意識的な行為だと考えます。

 

顕子自身の母子関係も出てきましたね。

顕子自身、自分の実母と関係に傷つき続けてきたんですね。

その満たされなさが、美月との関係に固執する一因になっていることは間違いないでしょう。

 

今後、この家族のキーパーソンになっていくのは父親ですね。

父親は自分の弱さを妻にいえず、妻も自分の苦しさを夫に言っていません。

ここの二人の関係がしっかり強固になっていくことで、母子関係が少し変わっていくと考えられます。

 

親子関係について長年カウンセリングされてきた、カウンセラーの信田さよ子先生か監修しているだけあり、なかなか興味深い作品だと感じます。