1年間、いろんな思いを感じながら頑張ってきた選手たちの、集大成を見せてもらえるなんて、すごく貴重なものだと感じます。
私たちは、演技とkiss and cry、インタビューで切り取られた部分でしか、彼女たちを見ることはできないけれど、それだけでも、いろんな思いが掻き立てられる、素晴らしい時間です。
個別の感想を少し。
川畑
スケール感がある選手。
気品があり、ワルツがとってもお似合い。
清々しい健康さに、惹かれました。
浦松
壮大な曲を滑りこなすのって、難しいのだと改めて。
音を消して見ると、トゥーランドットを演じてるとは思わないだろうなぁ。
音楽との融合という視点で、惜しさを感じました。今の彼女の持ち味を活かせる曲で見てみたい。
上位選手は、戦略が秀でているんですね。この年にこの曲を選ぶ意味というのがなんとなく透けて見える。
紀平
すっかりベテランな域。
良くても悪くても、結果に大きく一喜一憂するのではなく、今の自分はこういう結果と、受け容れられるタイプな感じがします。
それだけ、積み重ねている質と量に、自信があるのでしょう。
どこか不思議な世界観の曲も滑りこなせる、幅が魅力的です。
山田
大西先生との信頼関係が透けて見える送り出しでした。
多少のミスを引きずらず、やってきたことをちゃんと出そうとする姿勢は好感がもてました。
永井
白夜行、町田樹選手のいつかのEXを思い出します。インスパイアされた部分はあるのかしら。
成熟した、美しい滑りでした。
町田選手のEXに比べて、悲しみや苦悩より、その中からも産まれてから希望や光を感じられるプログラムですね。
あっこちゃんは、全然タイプが違う選手に振り付けた方が良いのかしらなんて。
坂本
kiss and cryの反応がとってもらしくて可愛いですね。
インタビューで、二連勝を狙っていると言葉にしていましたが、どこか気持ちが乗っていない印象がありました。
三原選手を意識し、ディフェンディングチャンピオンであることを意識し、頭ではいろんなことわかってるでしょうけれど、気持ちとか実感とか、そちらがついていっていないような。
新葉
演技が始まる前の、集中し切った表情がとても素敵でした。
やはりキレッキレの動きが、アピールの視線が、かっこいいわかばちゃん！
アクセサリーがついてない、潔いお団子もかっこいい。
高校から大学に進学し、生活スタイルがかわり、いろんな価値観を持った周りの子たちに出会うことで、自分はどうやって生きていくか、自分の人生においてスケートはどういう位置付けにあるのか、考えることでしょう。
その結果、永井選手や新田谷選手などはどこか吹っ切れたような、そんな印象も受けます。
わかばちゃんか納得いく答えが見つけられますように。
廣谷
6分間練習の前に、周りに確認してる感じが可愛かったです。
ジャンプ大きくていいし、スケーティングも伸びやかな感じ。
最終グループの緊張感の中、ここだけ出せたのは素晴らしい。
岩手大学、佐藤洸彬選手と切磋琢磨していたのかな。
宮原
衣装がかっこよすぎる宮原さん。
パンツもメイクもよくお似合い。
最初から最後まで途切れることなく、世界観を演じきる、ベテランの風格です。
いろんなユニークな動きを、音楽に溶け込ませてるのはさすが。
滑り込んできていますね。
新田谷
華やかな選手。
大きなジャンプ、魅力的です。
ラストシーズンなのかぁ。
フリーも納得いくものができますように。
すっかり大人に。
スピンもスケーティングもジャンプも美しかった。
この曲、とっても良く似合います。
思い描く道に向けて、積み重ねてきたことが伝わってきます。
笑顔が曇らないことを祈ります。
一部しか知らない外野に、いろんなこと言われ、スケートへの思いすら疑われ、傷ついたこともあったでしょう。
どうか少しずつでも、達成感を得て、自分の今までの道のりを肯定できますように。
