木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

考え方 稲盛和夫

 

考え方~人生・仕事の結果が変わる

考え方~人生・仕事の結果が変わる

  • 作者:稲盛 和夫
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本
 

 京セラの設立者である稲盛和夫氏の考え方を、項立ててわかりやすく書いている本。

大企業で人事をしている知り合いから薦められました。

普段このようなビジネスマン向けの自己啓発本は読まないので、新鮮でした。

 

仕事の成功を考え方×熱意×能力の方程式で捉えており、能力は元から決まっているが、熱意は自分の意識次第、考え方は正しくないとマイナスにすらなりうると説いています。

そして、正しい考え方とは。

世のため人のため、利他的な善たる信念を持ち、謙虚な姿勢でもって一生懸命頑張り続けるという考え方とのことでした。

 

この本を読むだろう、意識高いビジネスパーソンにとっては、共感しうる考え方なのでしょうか。

この本に共感できる人々が、これまでの日本を支えてきたような気がします。

 

稲盛氏はこんなにも素晴らしい実績をお持ちながらも、謙虚な姿勢を持ち続けておられるのですね。

地方出身であることや受験や就活で落ちた挫折経験が何度も何度も出てきますから、それが稲盛氏にとってかなり大きな出来事であることが伺えます。コンプレックスだったのかな。

受験で落ちた能力の低い自分も、考え方と熱意で持って成功することができた…というストーリーを持つからこそ、周りの人も考え方と熱意をもって努力することで成功するという主張に行きつくのでしょう。

 

ただ、そもそも利他的な動機は、衣食住足りて精神的に安定した状態じゃないと生まれにくいものだろうなーとか。

熱意と考え方は自分次第って文脈に、違和感を感じる部分は多くありました。

また、正しさとか、成功とかは、絶対的なものではなく相対的なものであるという立場からしてみたら、全ての人に通ずるものがあることを前提に書いている部分はちょっと違うように思います。

 

そこまで仕事に打ち込むことで、家族に寂しい思いをさせてしまい、子どもに、"なんてひどい親だと思った"と思わせたエピソードも出てきました。

稲盛氏は、家族を大事にすることを小さな愛とし、それより社会で成功すること、もっとたくさんの人を大事にすることを大きな愛とし、より重要な価値観としているところはもやりますね。

ただ、家族が崩壊しなかったから自分の考え方は間違ってなかったんだと、自分の非を認めていませんが。

 

マザーテレサは、世界平和のためにどうすればいいですかという問いに対して、家に帰って家族を大切にしてくださいと述べたといいます。

稲盛氏は、家族を同志と捉え、信念を持つ自分を理解してくれるだろうと思い、犠牲にしておりました。

 

以上、今はワークライフバランスを重んじられる社会で、男性も育休を取る流れになっています。また、社会的な成功を善と思う人ばかりでなく、もっと生きる意味は多様化しているでしょう。

ということで、批判的に読んだ本でした。

 

こういう考え方をしている人の家族が、不登校になった場合、この人はどんな風に捉えるんだろうと考えると、恐ろしくなったのでした。

2歳10ヶ月の娘ちゃん

自分で卵焼きを焼くのが好きに。

たまごをわってあげると、泡立て器で上手に混ぜ、その時の気分で、塩胡椒、砂糖醤油など、選んで味付けをし、フライパンにバターを入れることができます。

美味しい美味しいって、ケチャップをつけてパクパク食べます。

他はブロッコリーが好き。柔らかめに茹でると一房全部食べてしまうくらい!

果物はブドウを喜んで食べます。

わたしが最近、発酵食品にはまっているので、釣られてミルミルやヤクルトを飲んでいます。

 

寂しいという言葉を使えるようになりました。

気持ちを表現できること、大事です。

○○しようよ!って、遊びに誘ってくれるようになりました。

家事をしていると難しい時も多いですが、

誰かと遊んだ方が楽しいことを知ったのは何より大事なことですね。

基本的ににこにこご機嫌ちゃんなので、安心しています。

イヤイヤは、体調不良と連動しますねー。

コンディションを整えることは大事です。

 

お絵かきも好きなお年頃。

段ボールにペンでお絵かきしたり、ぬりえの本にクレヨンで色を塗ったり。

いろんな素材を、いろんな道具で楽しんでほしいです。

今度は使い古しのタオルを塗ってみようかなー。

 

わたしの実母のことが大好きになり、遊びに来るのを楽しみにしているようです。

一緒に遊んで楽しんでいる様子が伝わってきます。

 

 

子供が0歳〜3歳に読み聞かせた絵本の冊数をカウントしてみた

未就学児の子育てをしていくなかで、我が家において絵本を読むことがかなり大きな価値をもっています。

我が家は、おもちゃをあまり買い与えないのですが、その分絵本は大量に買って読んできました。

絵本を読むことが子供の発達にも良いと信じているし、親子のコミュニケーションという意味でも、読み聞かせの時間を大切にしてきます。

今日、どれくらい絵本を購入してきたか改めて考えてみたくなりました。

 

我が家では、絵本は殆どメルカリで購入しています。

セット売りがほとんどなので、福袋的感覚で届くことをいつもワクワク。

実際、思いもよらない本が子にヒットすることも多く、世界を広げてもらえる感じがします。

何より安く、新品の1/5-1/3で買えることが大きいです。

 

ということで、今までメルカリでどの程度本を買ってきたか、計算してみました。

その結果、

3年間で、総額36,589円、299冊でした。

 

1年間で12000円ほど、100冊購入している計算になりますね。

 

その他、子が1歳位からは少なくとも月に1度ほどは図書館へ行き、10冊は借りています。

なので、2歳からの24ヶ月で10冊、240冊かな。

また、新品購入した絵本が10冊ほど、プレゼントされた本が10冊ほど…

その他支援センター等で読み聞かせしてきたことを考えると、少なくとも600冊くらいは読んできた計算になるでしょうか。

 

もちろん、冊数が全てではないことは重々承知しています。

ただ、絵本を通して子供と関わってきたことが、こうやって目に見える形になると、親として充足感や満足感を感じました。

 

このように、数えてみて思ったこと。

 

もっと絵本、買ってあげても良いかも…!

メルカリ、新品含めて年間1万5千円位しか絵本を買っていないというのは、予想より全然少なかったです。

また、新品で買っている額が圧倒的に少なく、出版業界には全然お金を出していないことに罪悪感も覚えまきた。

友達の子供へのプレゼントは絵本を選ぶことが多く、それはもちろん新品ですが。

出版業界のおかげで、こんなに豊かに過ごさせてもらっているので、引き続きメルカリで楽しむのとあわせて、年間1万円程は、新品で絵本を買うことを決意。

 

また、さらに絵本と親しむためにも、月に1度図書館に行く時間、月に1度本屋さんに行く時間を持ちたいと思いました。

少しずつ、子供が自分で本を選ぶ経験も増やしてあげたいです。

いくつまで、絵本を読み聞かせることができるかわかりません。9つ位までは親の読み聞かせが大事だと説いている本を読んだことがありましたが、そのくらいまで喜んでくれるのかなぁ。

 

絵本を読み聞かせていた効果もいろんな人が語っていますが、語彙力や様々な知識を得ることができることは確かでしょう。

そして、この、語彙力含む一般的知識があることが将来の学業成績に+の影響を与えることがわかっています。

なので、学習面での力の土台を育ててあげている時間でもあります。

何より、膝に乗せ、同じ本を眺め、子の様子を見ることそれ自体が、いつか懐かしく思い出す何より幸せな時間です。

イトーヨーカドーネットスーパーの勧め

本当にイトーヨーカドーのネットスーパーには助けられています…

ありがたい。

感謝の気持ちを込めて、おすすめ記事。

 

私の使い方としては、週1で食材日用品を買います。

大体5000-8000円位。

基本的には、食材は毎回購入するものが決まっていて、履歴を見て定番品をカートにいれます。

定番品は、大体以下の通り。

卵、牛乳、鮭フレーク、きのこ、ヨーグルト、納豆、キムチ、豆乳、甘酒、もも肉、豚バラ、豆腐、人参、玉ねぎ、キャベツ、ブロッコリー、めかぶ、カレールー、麻婆春雨の素、浅漬けの素、ツナ缶、トマト缶、

 

その次に、調味料やら日用品で足りていないものをカートにいれます。

夫と二人で作っている"買い物リスト"のライングループに日々過ごしていく中で足りないものをコメントし合い、そこを見て購入し、カートにいれてコメントを削除するというやり方が便利です。

ネットスーパーのいいところは、日用品も買えるところ。

トイレットペーパーやティッシュペーパー、おしりふきやらオムツ、日焼け止めやらボディソープなどもここで買います。

昔は日用品を、爽快ドラッグやらamazonやらでまとめ買いをしていた時もありました。

しかし、amazonは日用品、あわせ買い?である程度まとめて買わないといけないのが億劫でしたし、爽快ドラッグなどは、来る日が読めないのが不便でした。

 

メリットは以下の3つ

①重い荷物を持たなくて良い

かごから袋詰め、袋を車に持って行き、車から

家に運ぶことは一定の労働です。

それがなくなるのは大きい。

②時短、効率化

買い物に行き購入し、帰ると、1時間はかかってしまいます。

毎週1時間が浮くのはありがたい。

③節約

買い物袋代がかからず、無駄な買い物しないで済む点でも節約になっています。

通りかかって安くなっているから購入して、結局食べられず廃棄してしまうことや、通りかかりに美味しそうで余分なものを買ってしまうことが減りました。

また、イトーヨーカドーはナナコポイントが貯まるため、1%得をしており、ラインショッピングを経由することでラインポイントが1%付与されます。実質、2%お得だと思ってます。

 

デメリットは以下の3つ位かな。

①複数の商品を比較し、選ぶことができない

そもそもネットスーパーで売っている食品の数は店頭には及びません。

あるものから選ぶ必要があります。

なので、カレールーとか、パスタソースとか、大量の中から選びたいものには向かないです。

②子供の学びの機会が減る

スーパーは、学びの場でもあります。

野菜コーナーに、各野菜があり、

お肉コーナーに、各種お肉があり…等の、概念の勉強になります。

また、自然に、旬について話す場にもなります。

たくさんの食材を見ることで語彙力が増え、親子のコミュニケーションの場でもあります。

なので、たまには実店舗に連れて行く経験も大事です。

③食卓の幅は狭まる

スーパーに行くといろんな食材との出会いがあり、それにより、食卓の内容も豊かになります。

でも、買っているものを定番化することで、食卓も一体になってしまうことは残念です。

なのでやはり、実店舗にも出向き、広めて行くことも大事だと思います。

 

 

 

ワーキングマザー、ライフハック100

2019年4月に復帰し、早くも10ヶ月程。

この10ヶ月で試行錯誤し、自分なりに意識してきた生活術100をまとめてみました。

わたしの生活における価値観は、家族全員が健康で幸せな生活です。

物は少なく、定番物を決め、手間は減らし、時短を心がけています。

 

1.ドラム式洗濯機はマスト

2.可能な限り全部ハンガーにかける

3.靴下等小物類は引き出しに入れるだけ

4.夫の裏返したままの靴下やシャツは直さない

5.ドラム式洗濯機は洗剤自動投入がよりよい

6.洗剤は5リットルを買う

 

7.ワイシャツは形状記憶

8.靴下は同じ種類

9.ハンカチはタオルハンカチ

10.出発時夫スイッチオン、帰宅時妻片付け、毎日稼働(毎日今日は洗おうか悩む時間がロス)

11.浴槽掃除はこすらず放置系

 

12.お風呂の床や壁は、入浴中に洗剤いらずのスポンジでささっと磨く

 

 

13.お風呂の排水口の蓋は取る

14.排水口のネットは毎日交換

15.2週間に一度、泡で掃除

 

強力カビハイター 排水口スッキリ 120g

強力カビハイター 排水口スッキリ 120g

  • 発売日: 2018/10/04
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 

16.シャンプー、トリートメント、ボディーソープは家族統一

17.シャンプー、トリートメントは大容量

18.ボディーソープは泡のポンプ式で、身体洗うスポンジは使わない

19.保湿剤は家族統一、ポンプ式

20.妻のスキンケアはポンプ式のオールインワン

21.ドライヤーは、風が強く早く乾く物に買い替え

22.コスメは一アイテム一種類

23.肌に近い方(ベースアイテム、スキンケア)にお金を使う

24.メイクスポンジは100均で大容量を買い、使い捨て

25.メイクブラシ類は毎週洗う

26.仕事はベースメイク+眉、口、チーク、アイシャドウのみ。プライベートの予定があるときに、ビューラー、マスカラ、アイラインを使う

27.バッグ、コートにはお金を出す。

28.靴は履きやすいのを見つけたら色違いで購入

29.コートは毎日ブラッシング

31.休日洋服は制服化

32.ネットスーパーを毎週買う

32.なくなりそうな日用品、食材に気づいたら、夫との"買いたいものリスト"と名したグループラインに入れておく

33.ネットスーパーの前回の注文履歴を見て、定番品を買う

34.魚は意識して買う。ネットスーパーが届く日の夕飯はお刺身。週1で焼き魚。

35.野菜は月2で、地元の産直へ行き大量購入

36.冷凍餃子、冷凍の牛丼の素は便利

37.発酵商品(甘酒、納豆、キムチ、ヨーグルト、ヤクルト、ミルミル)も購入。

38.イトーヨーカドーだと母子手帳提示で送料100円

39.nanaco ポイント1%、楽天クレジット払いで1%、ラインショッピング経由してラインポイント1%

40.6月12月にふるさと納税。6月は日々のおかずになりそうなもの、12月は年末年始のご馳走になりそうなもの

41.麻婆春雨、麻婆豆腐、塩ダレキャベツの素、浅漬けの素、水に戻して作れる海藻サラダ、炊き込みご飯の素は便利

42.毎週日曜日はカレー曜日

43.カレーは子供仕様で甘口で作り、大人はスパイスを各自でかけるスタイル

44.レンジで作れるゆで卵は便利

 

 

45.しょうがやにんにくは迷わずチューブ、大容量

46.肉は切れてるもの

47.食洗機はマスト

48.食洗機に入る食器に買い替え

49.うどんより蕎麦

50.料理酒じゃなくて日本酒

51.症状が1週間治らなければ病院へ

52.3ヶ月に一度歯のクリーニング

53.歯間ブラシ活用

54.歯ブラシは12本買い、月1で替える

55.お昼休みに30分ウォーキング

56.可能な限り階段、通勤は立つ

57.疲れた時こそ背筋を伸ばす。 

58.座っている時は膝と膝をつける

59.美容院は3ヶ月に1度。

60.朝ごはんは定番化(バターコーヒーor甘酒+豆乳orヨーグルト+きなこ+牛乳)

61.昼ごはんはタンパク質中心

62.夕飯は好きなだけ食べる

63.間食はナッツ、チーズ類、あたりめ

64.飲み物はお茶かハーブティ、ノンシュガー

65.休日お出かけは水筒持つ

66.麦茶のティーバッグはケチらない

67.興味持った本はその場で注文

68.欲しい本は買う

69.買った本は持ち歩く

70.食後にウェットティッシュで机上を拭く

71.飲み会は行かず、話したい人とランチに行く

72.メールは読んだタイミングで返信。返信が遅れそうならばその旨をメール→ to doリストへ

73.毎朝、その日の午前中やること3つ、午後やること3つを書き、消していく

74.毎週、その週にやること3つ書き、週終わりに振り返る

75.エクセルのショートカットキーはフル活用する

76.単語登録を活用する

77.議事録、面接記録、報告書、メールのテンプレ化

78.目の前のルーティン業務が、1分でも2分でも早くなるやり方を考える

79.絵本はいくらでも買う

80.保育園の着替えやタオル等毎日持っていくものはあらかじめ多めに買う

81.お名前シールと名前ハンコを準備しておく

82.子のご飯は食べるものだけ食べれば良い

83.夜は電気をできるだけ暗く、朝は窓を開けて部屋を明るくする

84.体調が黄色信号でお休みさせる

85.絵本を求められた時は応じる

86.平日は子も大人も頑張りすぎない、躾は出来る範囲で

87.イヤイヤしてる時は説得したり怒らず、落ち着くまで待つ

88.おもちゃはこまめに取捨選択し、一定量だけ出す。あとは、見えないところにしまい、忘れた頃に出してみる

89.部屋は寝る前だけに片付ければOKにする

90.月1でパパを休ませてあげる土日を作る

91.月1で自分が飲みにいく

92.母に子を見てもらう時は少額でもお金を払う

93.地域のファミサポ2人くらい確保しておき、定期的に使っていく

94.年に1度は夫婦のデート

95.地域のお祭りに参加する

96.子供の絵や作品は写真を撮って捨てる

97.子供の靴はケチらない

98.子供の服や靴下は消耗品

99.オムツはアマゾン定期便

100.一番大事なのは家族の健康と笑顔だと、事あるごとに自覚する

 

 

 

 

Black Box

 

Black Box

Black Box

 

伊藤さんの凜とした表情が印象的なこの本を読もうと思ったのは、Kindle Unlimitedにあって、無料で読めるからだった。

それくらい、軽い気持ちで読んだ私にとって、伊藤さんがどれだけの覚悟を持ってここ数年を生きてきたかを目の当たりにして、胸が痛くなった。

自分と同世代の女性が。

 

誰かの主観である限り、客観性とは離れる。

伊藤さんもそれを覚悟の上で、主観的なストーリとしてこの事件を記載したのだろう。

記者会見もそう、この書籍もそう、大きな力にもみ消されてしまいそうな中、どうにか戦うための一手段である。

主観的に描くことで、どんな思いをしたのか、リアリティをもって私たちがその痛みを想像することができる。

記者会見の伊藤さんの若く美しい堂々とした様子は、"同情される被害者像"とは異なり、

"才色兼備な女性が求職のため、色仕掛けを使ったお酒の席で、セックスに至り、それを盾に脅している"

というストーリーをもしかしたら、抱いてしまう方だっていたかもしれない。

ただ、この本を読んだ上で思うのは、

"同意がない上でレイプされれ、その心身の外傷に苦しんでる中で、加害者も警察にもまともに向き合ってもらえなかった"というストーリーがありありと伝わってきた。

その中で伊藤さんや、伊藤さんの近しい人が感じた傷つき、憤り、怒り、悲しみが私の中で再現された。

そして、伊藤さんだけではなく、いろんな状況で望まない性行為を強いられ、それを"自分の落ち度のせいだ"と、他者や自分で責めている人たちの姿が重ね合わされた。

 

伊藤さんは、自分のためだけに頑張ったのではなく、他の被害者や今後さらなる被害者を生まないために頑張ったことが伝わってくる。

だからこそ、あそこまで堂々としていたのだろう。

ただし、家族が反対した気持ちもわかる。

なぜあなたが被害者代表でやらなければいけないのか、理解してもらえなかった伊藤さんの悲しみと、親の悲しみとか伝わってきた。

 

よくわからないけけど、きっと大きな権力が働いてるんだろうことは想像に難くない。

その描写は、伊坂幸太郎のゴールデンタイムズを思い出した。

 

伊藤さんは書籍の中で怒りを感じられないと言っていたが、それは、怒りを感じてしまったら心身ともに持たないから、感じないように乖離させている部分があるのではないか。

伊藤さん自身も

私自身の心を守るための方法かもしれない。

と述べているが。

そして、親に強いられて行った精神科でEMDR(視線を左右に動かしながら、トラウマ体験を想起する治療法)を勧められたが、苦しみを軽減することによって問題への危機感を薄れるのではないかと疑念を抱いている描写がある。

自身の気持ちをケアする段階の前に、まずは安全を確保することが必要である。もうあなたは傷つかないし、あなたの世界は明日もちゃんと確かに続くという、確信があって初めて、自分をケアする段階にあるのだろう。

この書籍を書いている段階では、まだ伊藤さんは安全が確保されておらず、走り続けている段階にいるのだろう。

 

 

最高の体調

 

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

 

面白かったー!

読み終えて、すぐさま生活を変えようと思いました。

科学的な知見に基づき、沢山の論文や実験データを引用しているため、納得できます。

 

まずは、食生活。

腸内環境を整えること、腸内細菌を摂取し、腸内細菌の餌である食物繊維を摂取すること。

これは、早速やってみようと思います。

腸内細菌は、一日40-50gの発酵食品を推奨しています。

気軽なのは、納豆、キムチ、味噌、甘酒、ヨーグルト、ヤクルト、ミルミル、生キャベツあたりでしょうか。

毎日何かしら食べるように、ネットスーパーで買う"定番物"に取り入れようかな。

今、毎朝バターコーヒーを飲んでいるのですが、甘酒+豆乳や、牛乳+プレーンヨーグルトなど、朝食のバリエーションを増やすのは無理せず続けられそうだと感じました。

食物繊維(ゴボウ、海藻、きのこ、りんご)も、大事だと改めて。きのこはネットスーパーで毎回購入しています。りんごと海藻サラダも、購入して、定番にしようかな。

 

自然の中にいることによって心身の健康に良いことも繰り返し述べています。

Spotifyで通勤時、自然音のプレイリストを聞くことや、パソコンのデスクトップ、スマホの壁紙を自然のものにすること、観葉植物を飾る、土日や平日の昼休みは公園で過ごすことあたりは、実践できそう。

 

体調を整えるというのは、病気になった時にそれを治療するというものではなく、病気にならないように日頃から意識した生活を送るということ。

いや、意識せずとも自然に身体にいいことをしていくことが理想です。

今は子供が小さいので、公園に行くこと、自然の場に行くことが無意識にできています。

それをいずれ、娘が成長して休日の過ごし方がバラバラになった時に、どうしていくかは課題です。

 

また、後半では死を思うことにより人生の有限性に気づくこと、価値観をもって生きていくことなど、生きる意味について考える項になっていきます。

一年の目標を立てる今だからこそ、読めてよかったと思います。