木馬の時間

ブログタイトルは俵万智さんの大好きな歌から。ゆっくり、前に後ろに。

hello design

 

HELLO,DESIGN 日本人とデザイン (NewsPicks Book)

HELLO,DESIGN 日本人とデザイン (NewsPicks Book)

 

たまには心理や教育の本以外のものを読もうと手に取った本です。

"デザイン"という言葉から、オシャレでアートでかっこよくするというふんわりとしたイメージを持っていました。

そうではなく、

人が持っている課題の本質をみつけ、解決するための新しいモノ、体験、システムをつくる

そんな営みこそがデザインであり、

目の前の仕事も人生も、自分でデザインすることができるという考え方は驚きました。

 

そして、"人が持っている課題の本質"は自明なものではなく、それを掴むことの大切さが丁寧に描かれています。

出来るだけ早い馬が欲しいというニーズに、車を提供したフォード社の例は面白い。

顧客の言葉だけを聞いていると、どうすれば馬がもっと早くなるかという視点にしかならないけれど、その課題の本質は"目的地まで早くつきたい"。なんですね。

 

それはよくわかります。

例えば夫に対して思う"ゴロゴロしてスマホしないで欲しい"という不満は、"家族でいる時間は家族間で関わって過ごしたい"という本質的な課題が背景にあります。

自分の不満やめんどくささ、ちょっと億劫だなーという"主観"をとても大事にすること。

それを本質的な課題は何か深掘りして構造化すること。

夫が日頃仕事で疲れすぎて、特にお休みの午前中はまだ疲れが取れていなく、活動的になれないとか。

それを解決できるソリューションを考えること。

例えば、午前中は私が娘と遊ぶ時間にして、その代わり午後から交換し、日曜日は家族みんなでお出かけする時間にするなど、メリハリをつけるなど。

 

不満やめんどくさ、億劫なものをそのままにせず、ただ愚痴るだけで終わらせず、どうすれば解決できるか、自分のより良い人生をデザインすること。

大切にしたい習慣だと感じました。

 

 

 

中高生のためのメンタル系サバイバルガイド

 

中高生のためのメンタル系サバイバルガイド

中高生のためのメンタル系サバイバルガイド

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: ムック
 

保健室、学校の図書館、家庭、子供が手に取りやすいところに置いておきたい本です。

むしろ、保健体育の教科書にしたいくらい。

思春期、青年期前期である中高生は、疾風怒濤の時代であります。

自分の心身の変化、周りの心身の変化、他者と比べたり、親や先生に対して葛藤が起きたり、自由じゃないけど気持ちは自由を追い求めたり、中高生は自分を振り返っても、一番苦しい時代でした。

そんな中、自分の趣味でも、安定している大人でも、家族や友人とのつながりでも、何か拠り所があることがきっと希望になるでしょう。

この本を読んで、知識というものも拠り所の一つになりうると感じました。

ネットで検索しても見つけられない、良質で確かな知識です。

 

思春期に起こりそうな危機に応じた具体的な指針が書かれているため、何かしらヒントになる知識が手に入るでしょう。

大人であるわたしも、いくつか読む中で学ぶことがありました。

 

例えば睡眠について。

明日早起きしたいと思った時、普通は早く寝ることで調整しようとします。

しかし、今夜何時に眠れるかは、今朝何時に起きたかで決まります。

なので、早起きしたいときは夜寝る時間をコントロールするのではなく、前日の朝起きる時間をコントロールすることが大事そうです。

不登校昼夜逆転してしまう子はざらにいて、その子たちは入試など早起きしなきゃいけない時への調整で苦労しています。

こういった知識があるかないかで、適切に頑張れることができます。

必要なのは根性とか、意思とかそんなものではなくて、仕組みの知識です。

 

また、思春期の時期の性欲についても丁寧に書いていることがとても良かったです。

性欲という、新しい欲求に対して、社会の中で認められる形で欲求を充足させることが大事だとフラットに目標をたてています。

食欲は、小さい時に親と一緒に訓練しています。お腹が空いても、時と場合によって我慢しないといけない時があるし、食べるルールやマナーを守っていくことが必要です。

性欲は、子供一人ひとりが自分の力で、社会という制約の中での充足の仕方を理解していかなければいけません。

特に障害を持つ子など、自分一人で学び理解していくことが難しいタイプな子には、とりたて親や学校が性教育していくことが大事だと感じます。

また、女性の性欲は、無いものとされているので、それ自体への罪悪感や自己嫌悪が付きまといかねません。

娘を育てる上で、どんな形で性について親が関わっていくのか、私自身が学んでいかなければと改めて思いました。

 

差別も性も…全てにおいてですが、正しい知識を持った上でネット上の玉石混交な情報に立ち向かっていてほしいと感じます。

そうでなければ、その海に翻弄されてしまう恐れがあります。

自分を守れる力を持つまでは、ネット利用は親の監視下で行いたいですし、その力を育てる関わりも親としての役割だと感じました。

その力をつけるための一つとして、この本が役に立つと感じました。

2歳11ヶ月の娘ちゃん

海の見えるホテルに泊まりました。

船が来るたびに興奮して、ブロック船だねとか、ジャングルジム船だねと、大はしゃぎ。

和室の部屋で、8ヶ月のお友達と遊びましたが、一緒に遊んであげる様子に成長を感じました。

 

外を歩くとき、抱っこ!と抱っこを求めることが多く、閉口していたのですが、最近はようやくひとりでも歩けるようになりました。

体力はあるようで、土日のお出かけの時など土日トータルで4,5キロは歩いていて、成長を感じます。

未だに怖い時や不安な時は抱っこ抱っこなので、大丈夫な時が増えてきたことは、喜ばしいことです。

 

絵本は、こどものとも年中組の本をよく読んでいます。難しい言葉も出てきますが、よく理解してるみたい。

こどものともは、地方の方言が出てくる絵本や、海外のおはなしなど、バリエーション豊かなのが親も面白いです。

"ベッドの中にだれかいる!"とか、"いぶくろ"とか、ちょっと不気味というか、怖い本が好き。

 

土日は昼寝をほとんどしなくなりました。

体力がつきましたね。

昼寝は、親の貴重な休憩時間だったので残念な思いもあったりしますが  笑

テレビは相変わらず、おかあさんといっしょをメインに見せています。

アニメデビューはもう少し先でいいかな。

 

最近保育園で、しもばしらを教えてもらったり、豆まきに向けて鬼がリハーサルで何度も来ていたり、相変わらず豊かな時間を過ごさせてもらっているらしいです。

小規模保育、好きだなぁ。

相変わらず、かわいくて愛しい娘ちゃんです。

賃貸か購入か、考えてみた

 

Vol.1 賃貸か購入か キンドル・リノベシリーズ (ちきりんブックス)

Vol.1 賃貸か購入か キンドル・リノベシリーズ (ちきりんブックス)

  • 作者:ちきりん
  • 出版社/メーカー: ちきりんブックス
  • 発売日: 2020/01/26
  • メディア: Kindle
 

 

ちきりんの本を読み、改めて考え直してみました。

購入するのに適切な3つの条件は、明快で参考になりました。

 

1、経済的に買ってよい状況にあるのか

お金をコントロールできるか否かの判断基準で、頭金の2割を溜めることを推奨しています。

私たちがいつか、何かしらの形で住まいを購入するとなった時、エリアと広さを考えると、家具や家電、手続き費用など諸経費含めて4500万円くらいが限度かと考えています。

そうなると、900万円…1千万位は貯金をしてからの購入が安心そうです。

今は夫婦二人の貯金をかき集めても、足りない額です。

 

2、絶対家を買いたい理由があるのか

賃貸では叶えられない、家を買いたい理由。

…思いつきませんね…

まぁ、子供が大きくなると、自室を確保してあげたいため、それが望めるほどの家の大きさ…あとは、夫のいびきがひどいので、夫婦は別の寝室が良い希望はありますが…

いずれも、広い賃貸に住めば良い話で、購入が絶対必要なわけでもありません。

夫と一度詰めておく必要はありますね。

ライフスタイル的に駅近の家がいいけれど、駅徒歩数分圏内だと、賃貸が少なくて分譲マンションが多いという理由は大きいかな。

 

3.自分や家族のライフスタイルがある程度決まっている

これもまだですね。

第二子はまだ考えていませんし、考えてもできるとは限りません。

私も夫も定職に勤めており、異動範囲も想定できるのですが…

少なくとも第二子が生まれ、子供の数が決まってからの購入が適切ですね。

 

以上、トータルで考えると、①子供の数が決まり②1000万円貯金ができ③家を買いたい理由が出来て…からということになりますね。

 

また、年金だけで住居費を払いながら暮らしていくのは難しいという言葉はぐさっときました。

なんとか、70歳くらいまでは働くとして、その後、老人ホームに入るまでの15年ほど?暮らす家は、70歳で一括購入できるだけの資産が必要ですね。

夫とは、バリアフリーの平屋を考えているのですが。子や孫は近くのホテルに泊まってもらいます。

 

いずれにせよ、やはりお金は自分でしっかり計画的に管理していくことがこれから重要ですね。

 

世界一わかりやすいメイクの教科書

 

世界一わかりやすいメイクの教科書 丁寧すぎるプロセス付き!

世界一わかりやすいメイクの教科書 丁寧すぎるプロセス付き!

  • 作者:長井 かおり
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

長井かおりさんの著者は、全部持っています。

新作を購入するか悩んだのですが…買ってよかった!

やはりメイクは、時代を反映しているもの、変わりゆくものなのですね。

前作と、結構違う。

そして、今回の方が、楽!

以下、大きく変わったと感じたことと、自分がどうやろうか決めたこと、まとめてみました。

 

◎下地

前作までは、下地は、毛穴を隠すタイプと目周りのくすみを取るタイプと二種類使い分けると記載していました。

今回は、自分の肌のお悩みに応じて、上記の二種類と、顔全体を均質化する白下地との三種類の中から、選ぶようになっています。

それは結構嬉しい変化でした。

というのは、二種類の下地を管理することや、毎朝蓋を開けてしめてーを二回すること、大変だったからです。

あとは、"毛穴が目立つ"という主観的なものを、"すっぴんで30センチ離れた鏡で見て目立つ"という、よりわかりやすく定義づけているのも新鮮でした。

うん、わたしは毛穴下地を取り敢えず使ってみよう。

それがなくなり次第、白下地を使ってみようかな。

 

◎リキッドファンデーション

リキッドファンデーションは、美肌ゾーンだけじゃなくなってる!!

前作までは、目の下のいわゆる美肌ゾーンだけにリキッドファンデーションを塗るやり方でしたが、今作では、全体に薄く塗ったあとに美肌ゾーンだけ塗り重ねるやり方に変わっていました。

これは、読者の、そうは言っても全体に塗らないと不安!というニーズの反映なのでしょうか。

はたまた、長井さんはリキッドファンデーションはは優秀なものばかり売っていると話しているので、全体に塗ることのデメリット(崩れやすさ?)が緩和されたのかもしれません。

実際やってみたのですが…うーん。美肌ゾーンだけの時に比べて…重く感じます…

前のやり方で気に入っていたのは、一度に使う量が少なくて済んでいたから。

わたしは、前のやり方で美肌ゾーンだけに塗ることにしようかな。

 

◎チーク

前作のチークは、練りチーク→パウダーチークの二種類つけていましたが、今作では練りチーク一種類だけ。

これも、アイテムはできるだけ少なくしたい私にとっては嬉しい変化です。

今使っている練りチーク、パウダーチークを使い切ったら、一種類に統一しよう。

 

◎アイメイク

アイメイクも結構変わっていますね。

ビューラーは根元からではなく、半分くらいからあげるようになっています。

また、アイラインも、前作までのはどうしてもうまくいかないのですが、今作の目尻中心にいれるものなら出来そう。

マスカラも茶色を勧められていて、次は茶色を使ってみようと思いました。

 

◎全体的に

紹介されているアイテムに、プチプラが前作より増えた印象があります。

嬉しい変化!

あとは、カラーメイクを楽しむことも、本作のコンセプトの一つなんですが…

いくつかのタイプを説明したあと、あとは自由に遊んでいいよーというスタンスに感じて、今まで長井さんのいう通り、同じアイテムで本通り倣うことばかり考えていたわたしには難しかったです  笑

 

ということで、買ってよかった!

妊婦になった友達にお勧めしたものリスト

最近、友人が立て続けに妊娠しました。

情報収集どんな風にしていたかとか、お勧めの本とか教えてー!と言われて、まとめたリスト、せっかくなのでブログで公開します。

 

◎授乳について
授乳について詳しい産院ならば産院にお任せしていいんだけど、産院によって助産師の質が全然異なります。
科学的分野なのに口伝の迷信めいた話になったりする領域なので、正確な知識を押さえておく必要があると思いました。

▷ちょっと理系な育児
ちょっと理系な育児
東大卒のママによる、科学的な根拠がある(もしくは、WHOなど公的機関が推奨しているやり方について)授乳や乳児の栄養についてまとめてあるブログ。
同内容が書籍にもなっていました。

▶︎ちょっと理系な育児 母乳育児編

 

ちょっと理系な育児 母乳育児篇

ちょっと理系な育児 母乳育児篇

  • 作者:牧野すみれ
  • 出版社/メーカー: 京阪神Lマガジン
  • 発売日: 2017/05/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

これで、正しい授乳の姿勢や頻度、赤ちゃんの体重の増えのペースなど学びました。

 

◎育児グッズ
基本的に最低限だけ揃えて、必要なもの随時買っていくことがおススメです。
極端な話だけど、うちの子はベビーカー乗らなかったです…下に置かなかったのでバウンサーとかもいらず…

アカチャンホンポや、西松屋とかのベビー用品店、大きめな店舗に行くと、初めてのママ用の冊子があるから、それを読んでグッズを揃えるので十分だと思います。

でも、沐浴層、ドーナツクッションはマストでした…!

わたしが読んで参考になった本です。今は売ってないかな?

マンガで読む 妊娠・出産の予習BOOK

マンガで読む 妊娠・出産の予習BOOK

  • 作者:フクチ・マミ
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

◎病気、予防接種
ネットは本当玉石混交だから、一冊本を持っていれば安心だと思います。
長野県佐久市のお医者さんたちが描いた本。このお医者さんたちが作った無料の子供の病気の受診目安などわかるアプリもおすすめ。
悩んだ時は小児救急電話相談にかけるのが一番確実かな?
▷小児救急電話相談
こどもの救急(ONLINE-QQ) - 小児救急電話相談 #8000

 

 

◎妊娠中のコミックエッセイ、おすすめ
臨月近いとなかなかお出かけもできないのでお家で楽しめるおすすめコミックエッセイです。

 

子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが

子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが

 



軽く楽しく読めるよ!

 

れもん、うむもん! ―そして、ママになる―

れもん、うむもん! ―そして、ママになる―

  • 作者:はるな檸檬
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/03/28
  • メディア: コミック
 


産前産後の不安定な気持ちに寄り添ってくれる本、わたしはマタニティブルー気味だったので、号泣でした…!

 

きみは赤ちゃん (文春文庫)

きみは赤ちゃん (文春文庫)

 


産後クライシスとか、仕事と子育ての両立とか、共感できるところが多くて、大好きな本です。

 

そういうふうにできている (新潮文庫)

そういうふうにできている (新潮文庫)

  • 作者:さくら ももこ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1999/06/30
  • メディア: 文庫
 

さくらさんが妊娠出産を独自の理解をしていくのが、とっても面白かったです

 

 

母乳がいいって絶対ですか?

母乳がいいって絶対ですか?

 

 


人を選ぶ本かもしれないけど、わたしはかなり共感できたし、楽しかったよー(^^)

 

上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

 

上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

  • 作者:上野 千鶴子,田房 永子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2020/01/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

なんとも言い難い気持ちを、独特のスタイルで表現している田房永子さんと、言わずと知れた上野千鶴子さんとの本。

深い深い学びを得た、大事な一冊になりました。

 

田房さんは、親に対しての葛藤を、自分で解消することを大切にしています。

そうでなければ、その葛藤を弱い存在である子供に向けてしまうから。

そして、その解消のためには親を理解すること、親を理解するためには、時代背景を知ることが不可欠だと上野さんとの間で語っています。

母親個人の選択は、当時の社会構造の中でそれしか選べなかったもの。女性性である母親が、どんな思いをしてきたのか、フェミニズムを学ぶことを通して、理解すること、それがこの本で田房さんがされている作業だと思いました。

 

あとは、田房さんがご自身の言葉と絵とで、独特に表現しているもの(A面、B面)は、フェミニズムの公私の分離モデルとして既に作られていて、それが下の世代に届いていないことについて上野さんが嘆いていたシーンも印象的でした。

そうか、私たちは一人一人0から積み上げるんじゃなくて、今までの先輩方が作り上げてきた武器を使っていいんだ。その武器を使って世界を名付け、理解することができるんだ。

それこそが学問の意味なんだ。

 

信田さよ子さんが、著書の中で

言語化されない記憶はしばしば自らや他者を傷つける行為につながる。自覚されず言語化されない被害は、加害と表裏一体だ。

と語っています。

言語化する方法として、カウンセリングだけではなく、学ぶこと…特に、心理学や社会学フェミニズムなどを学ぶことも有効だと感じました。

 

わたしは、自分の傷について言語化し、私の周りの大切な人たち…夫や娘に、それをぶつけないように、したいと心から思いました。